自衛官の方でも借金にお悩みの方はいらっしゃいます。
自衛官の方は収入が安定しており、比較的多くの借り入れが可能なため、ついつい多くの借り入れをしてしまう方がいるからのようです。
自衛官の方は安定した収入を得ることができますが、あまりにも返済金額が大きくなってしまえば当然支払が大変になってしまいます。
そして、支払いができなくなってしまうと、貸金業者から督促の通知が届いたりするようになります。駐屯地内で生活されている場合は、そこから職場に知られてしまう可能性があります。
そうならないためにも、早めに借金問題については弁護士などの専門家に相談されることをおすすめします。
このように相談にいらっしゃる自衛官の方の中には職場に債務整理をしていることをばれたくないと考えていらっしゃる方が多いです。
「借金の問題が職場にばれてしまうと自衛官を辞めさせられるのではないか」と心配されているようです。
ですが、借金があったからといってそのことだけで自衛官を辞めさせられることはありません。債務整理の手続きをしたから自衛官を辞めさせられたという話を私は聞いたことがありません。
ただ、自衛官を辞めさせられることはないとしても、できれば職場には知られたくないとみなさん考えていらっしゃいます。
そもそも債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産といった方法があります。
任意整理は借入先とあらためて話し合いをして支払条件を見直すという方法です。
そのため、職場に借金の問題が知られてしまうことはまずないでしょう。
実際に当事務所では自衛官の方の債務整理や過払い金請求を何件も受けてきております。
そして、職場に知られてしまったという話は聞いたことがありません。
しかし、個人再生や自己破産は職場に知られてしまうことがあります。
それは、個人再生や自己破産の場合で、自衛官の共済組合の貸付がある場合です。
自衛官の共済組合に借入があることになりますから、弁護士や裁判所から通知が送られることになります。そうなると、直接の職場ではないでしょうが、知られてしまうことになります。
また、個人再生や自己破産の申立ての関係で退職金の金額を調べてもらったりする必要もあります。そして、その途中で職場に知られてしまうことも考えられます。
ですので、自衛官の方が、個人再生や自己破産を検討される場合は、注意が必要です。
自衛官の方は、個人再生や自己破産をしなければならなくなる前に、借金のことで不安がある方は早めに相談するようにして下さい。