想像しにくいですが、病気が借金の原因になっている場合があります。
まず、精神的な病気にかかられている方の場合です。精神的な病気にかかられている方は、なかなか働くことができない状況にいらっしゃる方が多いです。
そのため、もとは働いていても病気になった後は収入がない状況になっている方が多く、生活費のために借金をするのです。 そして、病気によって働けないため、借金をさらに借金をして返済することになり、どんどん借金が増えていき返済が全くできなくなってしまうのです。このような方の場合は収入がない状況ですし、病気がいつ治るかもわからないため自己破産をされる方がほとんどです。
ただ、問題は今後の生活です。 特に一人暮らしの方の場合ですが、自己破産をしても収入がない以上、生活することができません。 そのため、自己破産後の生活を考え、実家に戻ることを検討してもらうこともあります。
次に、急な病気によって、入院が必要な場合です。 入院するにもお金がかかります。 また、入院することによって仕事ができない状況が続き、収入が減ってしまう方もいます。
このような場合に、入院費捻出のため、減ってしまった収入の補填のために借金をしてしまうのです。 入院費を借金でまかなわなければならないような方は貯蓄がない方が多く、退院後に得た収入だけでは借金の返済まで手が回らないということになりがちです。
また、入院によって収入が減ってしまった方も働きだしても収入が戻るまでの間に借金の返済に手が回らず、新たに借り入れをしてしまうこともあります。 このように病気によって負った借金の返済に苦しむ方もいらっしゃいます。
債務整理の方法は状況によるので一概には言えませんが、収入が再び安定して支払いを継続的に行えるようであれば、任意整理や個人再生ですすめることになるでしょう。 また、支払いができない状況になっていれば、自己破産ですすめることになるでしょう。