自己破産⑳交通事故を機に収入が途絶え、自己破産に至った事例

依頼者属性

佐賀県杵島郡江北町在住 20代 女性
借金約130万円 借入先5社

 

借金をした理由

彼女は両親や弟、妹など8人で生活していました。父親の収入が非常に少なかったため、彼女の給料をあわせてなんとか生活している状況でした。

ある時、冠婚葬祭が重なることがあり、急な出費に対応できず、借り入れをして対応しました。この金額自体は大きくなかったため、まだ、返済しながらも生活することはできていました。

しかし、この後大変になりました。彼女が交通事故にあい、入院したため収入が途絶えてしまったのです。彼女はこの期間の休業損害を保険会社に請求すればよかったのですが、知識がなく、保険会社に請求しませんでした

結局、彼女の入院中は両親が借金をして家の生活を支えていました。退院後、彼女は両親の借金の返済も負担することになってしまいました。そのうえ、交通事故の後遺症で、長時間の立ち仕事ができなくなり、仕事をすることも難しくなりました。

彼女は返済のために新たに借金をせざるをえなくなり、借金が膨らんでいきました。

体調がよくないなか、頑張って仕事をして返済をしようと試みましたが、長時間働くことができず、思ったような収入が得られません。彼女はもう無理だと考え、法テラスに相談をしました。

法テラスでは自己破産をすすめられ、法テラスから、自己破産を希望とのことで彼女はうちの事務所を紹介され、相談にいらっしゃいました。

 

 

 

 

当事務所の活動

彼女の家では、食費などの生活費を可能な限り抑えていましたが、彼女と父親の収入が少なく、生活すらままならない状況で、借金の返済をできる状況ではありませんでした。彼女はもともと自己破産をするしかないと覚悟を決めて相談にいらっしゃっていましたので、そのまま依頼を受けました。

 

結果

彼女には特に財産もなかったので、自己破産の手続き自体は同時廃止で終了させることができました。

ただ、自己破産によって借金の支払いがしなくてよくなったといっても収入がかわらないので生活状況は厳しいままです。これでは何か急な出費が必要となったときは、彼女以外の家族が借金をしなくてはならないようになってしまいます。(彼女は1度自己破産をしているので、一時は借り入れができないからです。)。

そうなってしますと、今度は彼女の家族が自己破産をしなければならないということになってしまうかもしれません。そのため、急な出費に対応できるよう少しずつ貯金をすることができるよう家族全員で今後の収入のことを話し合ってもらうようにしました。

今後は家族全員で協力して生活していってもらいたいと思います。

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※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です

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