佐賀県杵島郡在住 30代男性
借金約500万円 借入先12社
この方の借金は、別居していた親御さんがタンス貯金を勝手に持って行ってしまったことがきっかけでした。車などの購入費用として使う予定で貯蓄していましたが、車などの売買契約をした後にお金をもっていかれてしまったため、借り入れをせざるを得ない状況となってしまったのです。
その後も、冠婚葬祭などで急な出費がかさみ、返済のために借り入れをするという状況になっていきました。
そこで、彼は大手法律事務所になんとか今後返済できるようにしてもらおうと、債務整理をお願いしました。しかし、その途中で精神的にまいってしまい、法律事務所との対応がうまくいかなくなり、債務整理を終了することなく、大手法律事務所との契約は打ち切りとなってしまいました。
そのような状況の中、彼は今後のためにも借金をどうにかせねばと考え直し、私の事務所に相談にみえられました。
借金の内容からすると、もはや支払える状況ではなく、債務整理ではなく、自己破産を選択しなければならない状況でした。そこで、彼と話し合い自己破産の方向ですすむこととしました。彼には幸いと言ってはなんですが、大きな財産がありませんでした。そのため、自己破産を選んでも特に気にする状況ではありませんでした。
借金の原因も、もともとは貯金を親御さんが勝手に持って行ってしまったことにあったので、免責不許可事由に該当するような事情もありませんでした。
そのため、自己破産の申立てを行った後は、スムーズに事件がすすみ、管財事件になることなく、無事免責が認められました。
一度、自己破産をすると、二回目の自己破産は簡単には認められません。そこで、今後は安易に借り入れをして、自己破産しなければならないような状況にならないよう注意して、新たな一歩を踏み出していただければと思います。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です