解決事例62 自営業の事業資金によってできた借金が原因で自己破産せざるを得なくなり、管財事件となった事例

依頼者属性

佐賀県杵島郡白石町在住
30代男性
借金 約560万円
借入 7社

借金をした理由

彼は、自分で仕事をしたいと考え、会社を辞め、運送業をはじめました。
当初、事業資金の借り入れをしましたが、仕事もあり、
返済を行いながら少しずつですが事業の規模を大きくしていくことができていました。
一人で始めた仕事でしたが、従業員を雇えるまでになりました。

ただ、価格競争の激化により、売り上げが徐々に減っていき、
従業員の給料を支払うことが難しくなっていきました。
従業員の給料を支払うためにサラ金などで借入をすることもありました。
このようにして、借金は増えて行きました。

借金の返済におわれながらも、なんとか返済を続けていましたが、
大きな交通事故を起こしてしまいました。
免許停止となり、運送業ができなくなり、廃業することになりました。
その後、就職しましたが、借金の返済がどうにもならなくなり、自己破産することを決意しました。

当事務所の活動

彼は運送業を廃業し、次の仕事をみつけていましたが、
月給と月の支払い総額を比較すると、支払っていくことが難しい状況で、
自己破産をすることもやむ得ない状況でした。
そして、彼の借金の原因は、事業に関わるものばかりで、免責不許可事由も存在しませんでした。
そのため、彼の家族の今後の生活を考えるとやはり自己破産がよいだろうということになり、
自己破産で依頼を受けることになりました。

結果

彼は自営で運送業を行っていたので、
自己破産の申立て時点で会社員ではありましたが、管財事件となりました。
しかし、運送業の時の事業用の資産などがほとんどなかったため、
特に大きな問題もなく、スムーズに手続きが進行し、無事免責が認められました。

自営業の方や、過去に自営業だった方は、管財事件になる可能性が高いです。
管財事件となると、管財費用の準備が必要となります。
そのため、自営業の方で、借金が増えてきていて、
今後も返済していけるだろうかとお悩みの方は、
まだ金銭的に余裕のある段階で、一度相談することを検討してみてください。

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