佐賀県 嬉野市在住 50代
男性 借金約290万円 借入先7社
彼は付き合いでお酒を飲みに行くようになり、お金が足りない時、消費者金融業者からお金を借りるようになりました。この借り入れは給料の中から十分返済できる金額でしたので、生活が苦しくなるようなことはありませんでした。
ある日、友人からお金を貸してほしいと頼まれました。最初は断っていましたが、何度も頼まれ、困っている友人をほっておけず、別の消費者金融業者からお金を借りそのお金を友人に貸してあげました。
最初のころ、友人は少しずつ返済してくれていました。ですが、だんだんと支払いが滞るようになっていき、結局、彼が友人の代わりに返済していかなければならなくなってしまいました。
その後、その返済のために新たにお金を借り入れしてしまい、彼が事務所に自己破産の相談にいらっしゃったときは、自転車操業の状態でした。
相談にお越しの際は、彼は自己破産をしたいとご希望でしたが、彼の借入先は全て消費者金融業者であったため、もしかしたら過払金が発生していたり、残債務を減額したりすることができるかもしれない状況でした。
そこで、当初は自己破産ではなく、任意整理、過払金請求、という形で依頼を受け、借金が多く残るようだったら自己破産に移行するということになりました。
実際にすすめていくと、一部の業者から過払金を回収、他3社は残債務額を減額することができました。ですが、それでも290万円ほど借金が残ってしまいました。
そこで、彼と自己破産ですすめるかどうかの再度確認を行い、やはり自己破産ですすめてほしいとのことでしたので、そのまま自己破産の手続きを行いました。
自己破産の手続きは、借金の原因に大きな問題はなかったため同時廃止手続きで終了させることができました。
友人にお金を貸してほしいと頼まれることがあると思います。そのような時は自分の貯金から貸してあげるようにしましょう。
自分が借金までしてお金を貸してあげるということをしてしまうと、最終的に支払うことができなければ自己破産までしなければならなくなってしまうかもしれません。お気を付け下さい。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です