個人再生① 接待交際費の手出しと給与の減額から借金が膨れ上がり、個人再生にいたった解決事例

依頼者属性

佐賀県 鹿島市在住 50代
男性 借入先6社

借金返済額 約680万円 → 約140万円

 

概要

 彼は、営業の仕事をしていました。そのため、接待などの交際費がかかるのですが、交際費を会社が負担してくれるわけではありませんでした。自分の収入から出さなければなりませんでした。また、お客様との付き合いで、ギャンブルをすることもありました。そのため、接待費をどうしても給料でまかなうことができない時は銀行から借り入れをしてまかなっていました。

 このように借金をしながらも、毎月、接待費がかかるわけではないため、給料で十分返済できていました。

 しかし、突然、給料が減額されてしまいました。そのため、返済が難しくなってしまい、返済のために借金をしてしまうようになりました。さらに、接待で覚えてしまったギャンブルで接待費などを稼ごうとしてしまい、かえって借金を増やしてしまいました

 そして、とうとう月の返済金額が給料の半分以上になってしまい、このままではどうにもならないと当事務所に相談にいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

当事務所の活動

 聞き取りをすると、明らかに収入よりも支出が大きく今後も返済を続けることができる状況ではありませんでした。自己破産を検討すべき案件でした。しかも、彼には持家などもなく大きな財産もありませんでした。そこで、自己破産を考えてみてはどうかと提案したところ、自分の生活の乱れからこのような状況になったのだから、きちんと支払っていきたいとのことでした。

 そのため、本人の希望にそって自己破産ではなく、個人再生をおすすめしました。個人再生では、借金の総額の一部を今後支払っていけばよいのですが、彼の場合、借金の返済金額を減らせることができれば支払いを行っていける状況だったからです。任意整理も考えましたが、借金の全額を今後払う任意整理はとても現実的ではありませんでした。

 個人再生の話をさせてもらったところ、彼も納得して、個人再生ですすめていくことになりました。

 

結果

 個人再生の手続きは申し立ててから半年ほどかかりますが、無事、裁判所に認めてもらえることができました。

 個人再生の場合は今後も支払っていく必要がありますが、支払い金額を大幅に減額することができたので、無理なく支払いを行うことができると思います。

 

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