解決事例82 自分で返せないほど娘の生活費の援助をしてしまい、自己破産になってしまった事例

依頼者の属性

佐賀県 武雄市 在住
50代 女性
借 金 約540万
借 入 11社

借金をした理由

もともと、彼女は夫が得る収入できちんと生活できていました。
娘が成長し、結婚することとなり、家を出ることになりました。
その後、数年経ったころ、突然、娘から生活費を助けてほしい、と連絡がありました。

娘の話では、娘の夫が転職を繰り返すことが多く、収入が安定しておらず、生活費が足りない状況が約1年以上続いているとのことでした。

彼女は娘の生活状況を知り、なんとか助けてあげたいと毎月生活費から娘に援助するようになりました。しかし、今度は、彼女の家の生活費が足りなくなってしまいました。そこで、彼女は生活用品をカードで購入するようになっていきました。

このような状態が数年続いたところ、返済のために借入をしなければならない状況にまで陥ってしまいました。

その後は、借金が増えていく一方で、返済の目途が全くたたないことから、借金問題をどうにかしたいと、借金の相談に当事務所にお越しになりました。

当事務所の活動

彼女は専業主婦で生活費は旦那さんの給料に頼らざるを得ない状況で、その給料だけでは返済できる見込みはありませんでした。自己破産で進めていくことが妥当な事案でした。

ただ、気になる点がありました。それは彼女が生活している家が住宅ローン返済中であった点です。お話を聴かせてもらうと旦那さんの単独名義となっているかどうかわからない、とのことでした。もし、家が旦那さんと彼女の共有名義となっていると、自己破産をすることで、家が取られてしまうおそれがあります。

そこで、急きょ不動産の登記簿を入手してもらい、再度お越しいただくこととなりました。

登記簿を確認したところ、彼女の住居はご主人の単独名義で共有名義とはなっておらず、彼女の持分がないことが確認できました。そこで、住宅の心配をする必要がないことが確認できたので、彼女と話をさせてもらい、自己破産で依頼を受けることとなりました

結果

彼女の借金の原因は娘さん夫婦への援助により、生活費が足りなくなったことにありました。そのため、借金の原因が酷く悪いというわけではありませんでした。また、彼女自身に財産がなかったので、債権者に配当する原資を作ることもできない状況でした。そのため、管財事件とはならず、同時廃止事件として免責を認めてもらうことができました。

このように自己破産の申し立てをすることで彼女の借金は免責されることとなりました。ですが、彼女の借金の原因となっている娘さん夫婦への援助を止めなければ、また同じように自己破産をしなければならないということになりかねません。そこで、娘さん夫婦への援助が原因となって自己破産までしなければならなくなったことを、きちんと話して、今後は援助することができない、と伝えるようにしてください、とお話させてもらいました。

娘さん夫婦が自活できるようになり、彼女が安心して生活できるようになることを願っております。

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