佐賀県 鳥栖市在住 30代
女性 借金約240万円 借入先4社
彼女が最初に借金をしてしまったのは出産がきっかけでした。
出産のために会社を休み、家庭の収入が減ってしまったうえに、出産後に思った以上の費用がかかってしまったからでした。
彼女は銀行のカードローンを少しずつ利用し、足りない分の生活費などに補填していました。ですが、それもやがて限度額いっぱいになり、別の新たな銀行から、さらに借り入れをしてしまいました。このように、徐々に借金が増えていきました。
しばらくして、彼女は再び働き始めました。そのおかげでギリギリですが借金も少しずつ返済しながら生活できる状況にまで戻すことができました。
しかし、彼女が第2子を妊娠しました。出産のために、仕事を休まなければなりません。まだ借金を支払い終えていない状況なのに、収入が減ってしまうことになってしまいます。
借金の返済を考慮すると生活費に困る生活に戻ってしまうのです。これでは、とても安心して出産することもできません。
そこで、夫婦で話し合いをして、安心して出産するためにも自己破産をすることを一度相談してみようということになり、当事務所に夫婦で自己破産の相談にいらっしゃいました。
収入と支出をみると、本当にギリギリ支払いを行っている状況で、この時点でも自己破産が認められるのではないかという状況でした。
そのうえ、彼女の収入がなくなってしまえば、返済ができなくなることは明らかで、自己破産を考える他ない状況でした。
そこで、自己破産による今後の影響などをご説明したうえで、自己破産をして、借金のことを考えないで安心して出産できるようにしましょう、と自己破産ですすめることになりました。
彼女の借金は生活費に補填されているか借金の返済に充てられており、浪費など問題となる行動はありませんでした。そのため、管財手続とはならず、同時廃止手続で終了させることができました。
今は、出産されて借金のことを考えないで、平穏に生活されていることでしょう。少しはお役にたてたのではないかと思っております。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です