解決事例92:自己破産を申し立てたうえで、家計の赤字の改善の助言を行った事例

依頼者の属性

佐賀県 神埼市 在住

50代 女性

借 金 約630万

借 入 3社

借金をした理由

 ある日、夫が無職となってしまい生活費が足りず、金融機関から100万円借りました。この借り入れを少しずつ使用しながら、足りない生活費の補填や、義父の入院費用などに使用しました。家族のための借り入れが最初の借金のきっかけでした。

 借り入れた100万円が底をつきかけたころ、子供が進学することになりました。しかし、まとまったお金を準備することができなかったため、彼女はさらに借り入れをして、学費に使用しました。その後、義父が施設に入所することになったため。義父の介護施設入居費用にも使用しました。

 夫は仕事を探していてくれましたが、以前、職場でケガを負ってしまい、そのことが原因でできる仕事が限られていたため、なかなか定職につくことができませんでした。そのため足りない生活費のために、ある程度まとまったお金を借り、自分の給料では賄えない部分に少しずつあてながら家計をやりくりしていました。

 徐々に借り入れ金額が増えていき、返済も厳しくなっていました。しかし、夫が就職することができたため、生活費に余裕ができ、これ以上借り入れをする必要もなくなり、徐々に借金を減らせる状態となりました。

 もっとも、不運なことに、夫が再び職場でケガをしてしまいました。しばらくは傷病手当も出ていたためなんとかなりましたが、最終的には退職せざるをえなくなり、夫の収入がなくなってしまいました。

 彼女は再び、足りない生活費のために借り入れを少しずつ増やすほかなく、借金が増えていくばかりでした。

 ついには、借金を返済することが困難となり督促の電話や手紙が届くようになってしまいました。借金問題について夫婦で話し合いを行った結果、自己破産をするしかないのではないかと考えるようになり、弁護士に相談にいくことにしました。実際に弁護士に相談したところ、やはり自己破産をするしかないだろうという結論になり、自己破産を依頼することになりました。

当事務所の活動

 今回の借金の大きな要因は彼女の収入だけでは生活費が足りなかったことでした。家計を確認してみると、自己破産をして借金をゼロにできたとしても、家計が赤字状態で生活できない状態でした。これでは、自己破産をしても生活をしていくことができません。

 そこで、自己破産はこちらで進めていきつつ、彼女には、収入が増えるように転職をお願いし、また、成人した子らから毎月少しずつでも援助をお願いすることを考えるようにと話をしました。自己破産の申し立て準備中に運よく転職先がみつかり手取りの収入が増えました。また、生活費が足りないとき、子に援助をお願いすることもできました。

結果

 彼女の場合、借金の原因が生活費や子の進学費用など、免責不許可事由に該当するような事情はありませんでした。そのため、自己破産申立後は、管財事件となることもなく、同時廃止事件として、免責が認められました。

 借金の返済がなくとも赤字状態の家計ではありましたが、彼女の転職と子らの協力もあり、家計が回るようにもなったので、今後は油断しないようにして頑張っていってほしいと思います。

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