西九州地域トップクラスの実績 受任件数5000件以上 累計過払金回収額102億円以上

依頼者属性

佐賀県嬉野市在住
30代　男性
借金約160万円
借入3社

借金をした理由

　先輩からヤミ金の名義貸しを頼まれ、どうしても断ることができず名義を貸したことが自己破産へすすむきっかけでした。

　ヤミ金の借り入れは２０万ほどでしたので、先輩も返済できるだろうと深く考えずに自分の名前で借り入れすることを引き受けてしまいました。当初は先輩が借金の返済をしていました。

しかし、２０万円の借金であっても１０日に一度６万円の返済をしなければならず、ヤミ金の支払いは非常に厳しいものでした。

先輩は次第に支払いができなくなっていきました。先輩が支払いをすることができないと、彼に督促の電話がきました。ヤミ金の督促はひどく、脅すようなことも言われ、恐怖のあまり、その度に先輩の代わりに支払いをしていました。

ただ、彼は収入が安定していなかったため、いつも支払いができるわけではありませんでした。そのため、ヤミ金の支払いのために消費者金融業者で借り入れをして、少しずつ返済していました。

ただ、いくら支払いをしても、ヤミ金の借金が全然減りません。そこで、彼は別の金融会社からまとまったお金を借りて、ヤミ金へ一括で支払いをし、清算しました。

　収入が安定しない中、２社の金融会社から借り入れをしてしまったため、支払いが難しいときにさらに金融会社から借り入れをしてしまいました。

　彼は、金融会社３社からの借り入れと返済を繰り返しながら、返済を続けていましたが、借金の総額が徐々に膨らんでいき、月々の返済が滞るようになりました。

　支払いを滞らせたままにしておいたところ、突然裁判所から訴状が届きました。

　突然訴えられてしまい、家族に内緒にしていた借金のことがばれてしまい、借金のことについて話し合いをしました。

　話し合いの結果、今の収入では支払いを行うことはでいないだろうということになり、自己破産をしてやり直すようにするということになりました。

　そこで、自己破産をしたいと当事務所にお越しになりました。

当事務所の活動

　彼が家族で話し合った結果と同様、彼の不安定な収入では支払いを継続的に行うことが難しい状況でした。支払うことが難しい以上、自己破産を検討する他ありません。

　自己破産では、一部必要な財産が残せるものの、原則的には財産は処分されることになります。

　この点、彼には財産がなかったため、この点心配はありませんでした。

　ただ、自己破産を行ううえで、彼の借金のきっかけとなるヤミ金の借り入れが名義貸しであったため、管財事件になるかが少し気になりました。

　自己破産の依頼を受けるに当たり、管財事件にかもしれないという点を説明して、納得してもらえたので、そのまま依頼を受けることになりました。

結果

　名義貸しの点がありましたが、既にその分の借り入れは返済済みであったこと、また、今回の自己破産の申立てを行うだいぶ前の話であったからだと思いますが、管財事件ではなく、同時廃止手続ですすめることとなり、無事免責まで認められました。

　ヤミ金からの借り入れがきっかけで支払いがどうにもならなくなってしまい、自己破産をしなければならなくなってしまうような方が多くいらっしゃいます。

　金融業者からの借り入れが増えて、これ以上借り入れができないという状態になると、突然、携帯や手紙などで借り入れをしませんかと連絡がくることがあります。

　ほとんどの場合、それはヤミ金業者で、借入をしてしまうと返済が行き詰ってしまい、どうにもならなくなってしまいます。

　よくわからない貸金業者から連絡がきたときは、ヤミ金業者かもしれませんから、決して安易に借り入れをしないようにして下さい。