佐賀県武雄市在住 30代男性
借金約530万円 借入先11社
彼は母親の営むお店を手伝いながら日々生活していました。ある日、彼は母親から生活費が足りないから消費者金融でお金を借りてほしいと頼まれ、母親へ生活費を渡すために消費者金融からお金を借りました。これが借金のきっかけでした。
その後、彼は母親のお店を手伝いながら、別にアルバイトをするなどして、借金を返済しながら生活していました。ですが、再び母親から消費者金融からお金を借りてきてほしいと頼まれ、母親に頼まれるままに、次々と消費者金融からお金を借り入れてしまいました。そのため、彼は日々返済のために働くような生活になってしまい、次第に返済が滞るようになっていきました。
そのような日々が続いていく中、彼の下にある弁護士事務所から支払いの督促の文書が届きました。また債権を差し押さえるという文書も届きました。
彼は、突然弁護士などからの文書が届いて、「どう対応すればいいのだろう」、「支払うお金もないのにどうしよう」「自己破産という言葉を聞いたことがあるけど、いったいどうすればいいのだろう」、「自己破産のことについて話を聞きたい」と考えて、事務所にお越しになりました。
彼の話を聞くと、母親への生活費や、未成年の弟や妹の学費などの出費があり、支払いができる状況でないことは明らかでした。自己破産もやむを得ない状況と言わざるをえませんでした。
そこで、自己破産のメリットデメリット、その概要についてお話させてもらい、自己破産をお勧めしました。そうしたところ、彼は人生をやり直すためにも自己破産でお願いしたいとのことで、当事務所で自己破産の依頼を受けることとなりました。
彼には特に大きな財産がなく、免責不許可事由もありませんでした。そのため、管財手続にはならず、同時廃止決定を受けることができ、晴れて免責が許可されました。
自己破産の依頼を受けた案件の中で、家族に頼まれて借金をしたという方は意外といらっしゃいます。もちろん、借金をしても支払いの見通しがたっていれば、問題ありません。ですが、そうでなければ、結局支払うことができなくなってしまい、自己破産を検討せざるを得なくなってしまいます。
家族に頼まれた場合であっても、自分の収入などを検討して慎重に借り入れをするようにしましょう。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です