自己破産⑱事業不振により借金が重なり自己破産をした夫婦の事例

依頼者属性

佐賀県嬉野市在住 60代 男性
借金約6,500万円 借入先12社

 

借金をした理由

彼は、もともとは両親が経営するお店で働いていました。40代のころ、両親に頼まれ、店舗の改装費用の借り入れを行いました。改装費用は高額で、何千万円という大金でした。彼の奥様も連帯保証人となりました。

大金の借り入れであったため、返済は大変でした。ただ、余裕がある状況ではありませんでしたが、なんとか返済を行っていました。もっとも、両親が引退するころには、競業店の出店に伴い、売り上げが減少し、とても事業をやっていけるような状態ではなくなっていました。そのような時に、彼は両親から事業を引き継いでほしいと頼まれ、なんとか頑張ってみようと経営再建に向けて努力をしました。

しかし、売上は上がらず、結局は返済のために新たに借り入れをせざるを得ない状況に陥ってしまいました。売上のほとんどを借金の返済に充て、別にアルバイトをしてなんとか生活を行っていくような状況でした。

彼は、奥様と長い間なんとかやりくりして頑張ってきましたが、返済が滞るようになり、督促の電話が頻繁にかかってくるようになりました。彼は毎日借金の返済のことを考える生活で疲れ切ってしまいました

このまま働いてもなんのために働いているのかわからなくなり、とうとう、弁護士に自己破産のことについて相談する決心を固め、当事務所にご相談に来られました。

 

 

 

 

 

当事務所の活動

当事務所で聞き取りをさせてもらったところ、よく長い間支払いを続けることができたものだと、思うほど、大変な状況でした。自己破産以外考えられない状況でしたので、自己破産ですすめる決心をしていただきました。奥様も連帯保証人になっていましたので、一緒に自己破産をすることにしました。

今回の方の家には、督促の電話が頻繁にかかってきていて、安心して生活できる状況ではありませんでした。そこで、まず、当事務所から債権者の方々に通知を出し、督促の電話を止め、債権者の方々への支払いをストップしてもらいました。その後、少しずつ自己破産を行うための費用を貯めてもらいつつ、準備を行い、なんとか夫婦そろって自己破産を申し立てることができました。

 

結果

自己破産を申し立てるまでには、申立て費用との関係で時間がかかりましたが、夫婦ともに免責を認めてもらうことができました

今は、借金の支払いがなくなったので、働いた分が自分の生活に使えるようになっていると思います。人生の再スタートを行うお役に立つことができてよかったと思っております

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  • 600万  円~1000万  円

※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です

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