自己破産㊸マルチ商法に手を出したが、同時廃止事件で終えられた解決事例

依頼者属性

長崎県佐世保市在住
20代男性
借金約590万円
借入8社

借金をした理由

 彼は就職して背広を購入するために初めてカードを作りました。その支払いは何も問題ありませんでした。

 また、量販店で商品を購入する際にもカードを作りました。その支払いも何も問題ありませんでした。

 ただ、お金を使い過ぎてしまった月があり、生活費に困ることがありました。偶然、彼が持っていた二つのカードはキャッシング機能もついていたため、すぐ返せるだろうと現金を借り入れて生活費に充てました。このようなことを繰り返してしまい、支払金額だけが増え、支払いが大変になっていきました。

 そのような時、知り合いに誘われ、マルチ商法まがいの商品に手を出してしまいました。儲かれば、借金を支払えると安易に考えてしまったからです。しかし、マルチまがいで購入した商品を売ることはできず、商品の支払代金まで必要となり、さらに支払いが困難になってしまいました。

 彼は支払いができない状況になっていることにとても焦り、両親にも相談できず悩んでいたところ、当事務所のホームページを見て借金問題を解決したいと相談にお越しになりました。

 

 

 

当事務所の活動

 彼の収入と月の生活費、支払いを確認すると、彼が話をしているように支払いができる状況ではありませんでした。そのため自己破産が妥当な事案でした。

 彼自身も自己破産について考えていたようで、自己破産ですすめることにすぐ納得してもらえました。

 ただ、一つ問題がありました。それはマルチまがいの商法に手を出してしまっていた点です。借金の事情としてあまりよい事情ではありません。そのため管財事件になる可能性がありました。

 自己破産をするに至る借金の事情によっては管財事件になってしまうことがあります。典型的なものが、ギャンブルや浪費などです。

 今回もマルチまがいの商法に手を出してしまっていたために管財事件になるおそれがありました。

 ただ、彼の場合、マルチまがいの商法に手を出したことによる借金はそれほど多くありませんでした。そのため同時廃止事件で進めてもらえる可能性もありました。

 そこで、管財事件になってしまう可能性があることも説明して、自己破産の依頼を受けることになりました。

 

結果

 自己破産の申立てを行ったところ、管財事件とはならず、同時廃止事件として裁判所が進めてくれることになりました。

 やはり、マルチまがいの商法による借り入れがそこまで多くなかったからだろうと思います。

 最終的に免責まで認められたのでよかったです。

 マルチ商法やマルチまがいの商法は以外と近くにあります。そうじゃないかと思ったら手を出さないようにしてください。簡単に儲かるなんてことはまずないです。

 もし、手を出してしまい、借金を抱えてしまいどうしようもない状況になってしまったのであれば、すぐに弁護士に相談してください。

 自己破産、個人再生、任意整理など借金を解決する方法がきっとありますから!

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