佐賀県鹿島市在住 50代 女性
借金約480万円 借入先6社
彼女は、旦那さんの自営業の仕事を手伝いながら生活していました。ただ、不況のあおりを受け、旦那さんの仕事が減っていき、収入が安定しなくなっていきました。そのため、生活費が足りないときや、事業資金が足りないときに借り入れをするようになりました。
最初のころはなんとか返済を行っていましたが、徐々に返済するために新たに借り入れを行わなければならなくなってしまいました。
その後は、借り入れをしてはそのお金を返済に充て、新たに借り入れができるようになったら、また借り入れをするという自転車操業の状態を続けながらなんとか生活をしていました。
このように借金の問題を夫婦で抱えてしまったことから、借金のことで喧嘩をすることも多くなり夫婦仲も悪くなっていってしまいました。
その結果、彼女は離婚を決意するとともに、今後新たな生活をスタートさせるためにも、一度借金を清算したいと考えて、うちの事務所に自己破産をしたいと相談に来られました。
今回の事案で自己破産が妥当であるか判断するため彼女の話しを聞いてみると、収入に占める月々の支払額が大きくなり過ぎていて、とても借金を返済しながら生活できる状況ではありませんでした。
また、自己破産で問題となる免責不許可事由にあたるような事情は彼女には存在していないようでした。そこで、自己破産が妥当な事案と考え、自己破産をして新たにやり直せるようにしましょうとお話をさせてもらい、彼女から自己破産の依頼を受けることとなりました。
借金のほとんどが生活費のための借り入れと借金返済のための借り入れであったこと、特に大きな財産がなかったこと、などから、管財手続にはならず、同時廃止事件として進めることができました。
今回、自己破産のお手伝いをするという形で、彼女の新たなスタートをきるお役に立つことができたて本当によかったと思っております。二度と自己破産をすることのないよう、お金を借りるときには慎重に行動してほしいと思います。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です