佐賀県嬉野市在住40代女性
借金約80万円借入先3社
彼女は、たまにアルバイトで収入を得つつ、足りない時に貯金を切り崩しながら生活をしていました。ただ、恋人と同居するようになってから、生活が変わりました。彼が無職で、彼女一人が生活費を負担しなければならなかったからです。当然、一人暮らしよりも生活費は増えます。彼女は貯金を切り崩すことが多くなり、ついには底をついてしまいました。そこで、生活していくためやむを得ず借金をすることにしました。最初はその借金を切り崩しながら生活することができました。ですが、この借金も使いきってしまい、新たに借金をする他なく、再び借金をしてしまいました。
このようにして、借金が増えていきました。
彼女はこのままではいけないと、今後の生活について恋人と何度も話し合いましたが、いつもお金のことで言い争いになってしまい、解決策が見いだせません。そこで、「この先、借金をどうすればよいのだろう」、「私にも自己破産が認められるだろうか」と当事務所にご相談に来られました。
彼女から状況を聞いてみると、借金は大きい金額ではありませんでした。ただ、収入が非常に少なく、月々の返済が不可能な状況でした。また、恋人との言い争いが原因で彼女は精神的にまいっており、収入を増やすために仕事先を変えることも今の彼女には難しい状況でした。
そこで、彼女に「支払うことができる状況とはいえないので、自己破産を検討する他ないでしょう」と自己破産による解決を提案させていただき、彼女も支払える状況ではないことを十分認識していたので、自己破産ですすめていくことで了承を得ました。
彼女の借金の原因はギャンブルや浪費などではなく、生活費のためでした。そのため、管財事件にはならず、同時廃止事件という簡単な手続きで終了させることができました。
借金の金額が大きくなくとも、支払うことができない状況であれば、自己破産を検討する他ありません。ただ、極端に少ない金額であれば、自己破産が認められるとは言い難い場合もあります。個々の事情によりますので、借金のことでお悩みの方、自己破産を検討されている方、まずは弁護士に相談されることをお勧めします。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です