佐賀県 杵島郡大町町 在住
30代 男性
借金約200万円
借入先6社
彼は会社の営業をしていました。自分の収入でなんとか生活している頃、会社から会社の商品を買うように言われ断ることができませんでした。その結果、彼は借金をして、会社の商品を購入しました。これが借金のきっかけでした。
その後も、何度か営業のノルマ達成のために自分で会社の商品を買わなければならないことがあり、その度に借金をして購入するしかありませんでした。
借金が増えていくごとにその返済が大変になり、いつの間にか返済を行うことが精いっぱいの状況になっていました。
そのような中、両親から援助してほしいと頼まれ、両親の頼みを断ることもできず、さらに借り入れをしてしまいました。
案の定、返済をすることができなくなり、司法書士事務所に自己破産について相談にいったところ、借金のことを責められ、自己破産をする勇気がなくなってしまいました。
ですが、自己破産をしていませんし、支払いもできていなかったため、裁判所からの訴状や借入業者からの督促状が届くようになりました。
彼は次第に家に引きこもるようになり、会社を退職することになってしまいました。
その後は両親の世話になりながらなんとか生活していました。ですが、借金をそのまま支払っていない状態のままにしておくのはいけないと再度自己破産をしようと決断し、当事務所に相談にいらっしゃいました。
彼は家で介護をしており、仕事をすることができない状況でした。そのため収入がありません。当然、借金を支払うことができない状態でした。
彼の借金は仕事のためであったり、両親のためであったりするものばかりで、ギャンブルや浪費と考えられる事情はありませんでした。
また、彼自身の財産もほとんどありませんでした。
そのため、管財事件にはなる可能性は低く、同時廃止事件として処理されるだろうということで準備をすすめていきました。
自己破産の申立てを行ったところ、予想どおり同時廃止事件として裁判所がすすめてくれることになり、免責まで認められました。
自己破産をするにあたり、借金の原因など聴き取りをさせてもらう必要があります。それが責められているように感じる方もいらっしゃることと思います。また、弁護士や司法書士の先生との相性によって相談しにくいと感じる場合もあるでしょう。
自己破産をお考えの場合はまずは相談をしてみて、相談しやすいかどうかを確認してみるとよいかもしれません。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です