佐賀県多久市在住
20代 男性
借金約280万円
借入8社
彼が借金をしたのは父と離婚して別々に住んでいた母親から援助してほしいと頼まれたことがきっかけでした。
両親の離婚後、彼は父親と生活するようになり、妹は母親と生活するようになりました。しばらくして、母親から連絡がありました。妹が体調を崩して入院することになった、妹の入院費用を工面することができないから援助してほしいとのことでした。母親自身にも借金があり、これ以上借金をすることができなかったとのことです。
彼は、母と妹を助けてあげたいと思い、消費者金融から借入れをして、母親に渡しました。これが最初の借金でした。
母親は自分の借金の返済もあるためかいつも生活に困っており、この時以降、生活がどうにもならなくなったときは、いつも彼に援助を頼むようになりました。彼はその度に母親に援助していました。次第に借金が膨らんでいき、自分の収入で返済するのがやっとの状況になっていました。
このような返済に追われる中、会社が不景気のためか給料が下がってしまいました。今後支払いをするためには新たに借金をしなければならない状況でした。
彼は今までなんとか給料の範囲で支払いを行い、生活をしていました。ですが、減ってしまった給料で支払いをしてしまうと生活ができない状況でした。
そうはいっても、これ以上借金をしても、借金が増えていくだけです。
彼は母親にも相談することができず、借金の相談に当事務所にお越しになりました。
彼の借金の原因は親への援助で、ギャンブルなどではないうえ、支払いを継続していくこともできない状況でした。
また、財産も車ぐらいで、その車もかなり古い車でしたので、自己破産をしても車を売られてしまうという心配もありませんでした。
自己破産が妥当な案件でした。
彼に、そのことを告げると、彼も今の状況を十分に理解していたので、自己破産ですすめてほしいとのことでした。
そこで、彼から自己破産の依頼を受けました。
自己破産の申立てを行うと同時廃止手続きですすめてもらえることができ、無事免責まで認められました。免責不許可事由とよべるような事情はありませんでしたし、車も財産的価値がないと判断されたからでしょう。車も残せることができました。
彼が借金相談の後に「借金のことを話せて、すっきりしました。」「今まで誰にも相談できなかったから相談できただけでもよかったです。もっと早く相談に来ればよかったです。」と言ってくれました。
借金相談の後に、このように話していただける方は多いです。
借金の問題は、他人はもちろんのこと、家族にも話すことができない方が多いようです。
借金の問題は一人で抱え込んで悩み続けても何も解決しません。弁護士に相談してみるのも一つの方法ですよ。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です