佐賀県 武雄市 在住
50代 女性
借金 約400万円
借入 7社
離婚後、元夫が子供につきまとうようになり、元夫から距離を置くため、引っ越しました。そのため、彼女は元夫に養育費を請求することが難しい状況となってしまいました。
彼女は養育費に頼ることなく、一人で子供たちを育てていくことを決意しました。なんとか頑張って生活していましたが、どうしても生活費が足りない時に消費者金融を利用するようになりました。これが最初の借り入れでした。
消費者金融への返済を行いながら、切り詰めて生活を行っていましたが、子供が成長するにつれて教育費などの負担が大きくなり、別の消費者金融も利用するようになりました。
このようにして徐々に、借入先と借入金額が増えて行きました。彼女は借金が増えていくにつれて、今後の生活が不安になり、自己破産について聞いてみようと武雄市役所の法律相談に行ってみました。相談では自己破産をすることは難しいと言われ、今後も頑張って支払っていかなければならないと、借りては返しを繰り返しながらなんとか頑張りました。
しかし、これ以上、借入ができないというところまで追い込まれ、返済ができなくなったため、彼女は再度、自己破産について相談したいと考え、当事務所にお越しになりました。
収入よりも支出が大きく赤字でした。そして、支出の半分が借金の返済で占められており、明らかに支払いが不可能な状況に陥っていました。また、借金の理由についても免責不許可事由に該当するような事情もありませんでした。自己破産の申し立てを検討した方がよいと考えられる事案でした。実際、本人も自己破産をすることができるのであれば、自己破産の申し立てをして、やり直したいという希望をお持ちでした。ですので、借金問題を解決するために自己破産ですすめていきましょう、と話をさせてもらい、依頼を受けることとなりました。
今回の申立ては特に問題となる点もなかったため、同時廃止事件として扱われ、無事免責が認められました。
今回の自己破産は、彼女が養育費を元夫からきちんともらっていれば、防ぐことができたかもしれません。離婚の時から養育費についてきちんと話し合いをしておけば、養育費をもらいにくくなるという状況を防ぐことができたかもしれません。養育費をきちんと支払ってもらいたいとお考えの方は離婚の時にきちんと話し合うようにしましょう。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です