解決事例74 住宅ローンが残ったまま離婚し、養育費の支払いや病気による収入減で自己破産を選択された方の事例

依頼者の属性

佐賀県 西松浦郡在住
40代 男性
借 金 約640万円
借 入 1社

借金をした理由

結婚していた時に立てた家の住宅ローンが今回の自己破産をすることになった原因です。

婚姻していたころは、住宅ローンの支払いに何の問題もありませんでした。しかし、夫婦仲がうまくいかず、離婚することになり、彼は、養育費と住宅ローンを支払っていくことになりました。
一人暮らしの費用、養育費、住宅ローンと支払いはかなり大変でしたが、なんとか頑張っていました。

しかし、無理がたたったのか、数か月入院することになりました。
入院したことで、収入が減ってしまい、住宅ローンの返済が滞ってしまいました。
その結果、自宅は売却されることになりました。

家が売却されても住宅ローンが全てなくなるとは限りません。約700万円の住宅ローンが残りました。

その後、生活費、養育費、住宅ローンの残りを頑張って支払っていましたが、体調があまりよくなく、以前のように働けなくなっていたため、住宅ローンの支払いが遅れ、滞るようになっていきました。

そのため、住宅ローン会社に返済について相談したところ、自己破産をすすめられました。
そこで、自己破産をお願いしたいと事務所にお越しになりました。

当事務所の活動

彼の借金は住宅ローンの残りだけでしたが、月の支払い金額が大きく、体調の問題もあり、今後返済していくことが困難な状況でした。
借金の原因も免責不許可事由に該当するような理由ではなかったため、自己破産で進めていくことになりました。

結果

家が残っている場合は管財手続になりますが、今回は既に家が売却されており、特に財産もなかったため、同時廃止手続きで終わることができました。

この方の場合のように、離婚によって、住宅ローンの支払いに加え、養育費の支払いが重なることで、生活費が足りなくなり、自己破産の相談にお越しになる方がいらっしゃいます。

住宅ローンが残った状態で離婚される方は、自己破産まで進んでしまうこともあるので、気を付けるようにしてください。

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