佐賀県鹿島市 在住
40代 男性
借入先 7社
住宅資金特別条項あり
彼は約10年前に再婚しました。互いに再婚同士で連れ子がいました。
再婚をきっかけに家を建てることにして、住宅ローンを組みました。子供たちも多く、生活費がかかりましたが、共働きであったため、問題なく借金の返済ができていました。
しかし、妻が妊娠し、出産後にうつ病になってしまいました。いわゆる産後うつの状態で、働けなくなってしまいました。
今までは共働きであったため、問題なく生活・支払いができていました。ですが子供が増え、生活費が増えたのにもかかわらず妻の給料がなくなってしまったため、生活費に困るようになってしまいました。
彼は、うつ病の妻に生活費が足りないと不安をあおるようなことを相談することができませんでした。足りない生活費を借金で補填するようになっていきました。
彼は夜バイトをしたり、借り換えをして利息を減らしたり、苦心しながら、頑張って借金、住宅ローンを返済しながら生活していました。
ですが、限界が訪れました。支払いのお金がどうしても足りなくなってしまったのです。
彼は、このままでは家を失い、家族も失ってしまう、と考え、どうにか借金を返済して、家を残すことができないか、事務所に相談にお越しになりました。
彼の希望は家を残すことです。そうなるととれる方法は任意整理か個人再生です。もっとも任意整理では借金額を減らすことが難しいため、彼の場合、根本的な解決になりません。
そこで、個人再生で進めていくことができるか、個人再生が認められる状況にあるかを確認させてもらうことにしました。
個人再生が認められるためには、継続的に安定した収入を得ているかどうか、減額した金額を実際に支払っていくことが可能か、など様々な条件をクリアする必要があります。そこで、彼から詳細な聞き取りを行いました。そうしたところ、個人再生が認められる可能性が高いことが明らかとなりました。そこで、個人再生を行って住宅を残す形で生活を立て直しましょう、とお話をさせてもらい、依頼を受けました。
個人再生の準備を行っていく中で、住宅ローン以外の借金が、約1,000万円あることが判明しました。その約1000万円の借金は個人再生を申し立てることで約200万円まで減額することができました。
また、住宅ローンはそのままの支払いを継続していくということで住宅ローン会社と話をつけることができました。
彼の希望通り、家を残したまま借金を減額し、なんとか借金を返済していく目途を付けることができました。
今後も住宅ローンと借金の返済とが残っていますが、完済まで頑張ってもらえればと思います。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です