佐賀県 小城市 在住
20代 男性
借 金 約290万
借 入 7社
働き始めるようになり、通勤のためにマイカーが欲しいと自動車ローンを組み、車を購入しました。彼は、当時、給料の管理を母に任せており、そこから毎月3万円をもらっていました。その3万円から自動車ローンを支払う必要がありましたが、返済はそれほど難しくありませんでした。
しかし、小遣い3万円から自動車ローンと携帯代などを差し引くと、遊ぶお金がまったくありませんでした。かといって遊ぶお金がほしいから、小遣いを増やしてほしいとも言えませんでした。そこで、消費者金融数社から借り入れをし、パチンコ代に使用するようになりました。これらの借金が後に自己破産をすることに至った原因となります。
借金をした後も、借入と返済を繰り返していましたが、そのような中、交通事故を起こし、入院することとなりました。しかも、退院後精神的に追い詰められ、引きこもりがちになってしまいました。
交通事故以後、借金の返済をほったらかしにしてしまっていたため、督促の手紙や電話が届くようになりました。その結果、借金があることを母に知られてしまいました。
彼がすぐに働くことができる状況ではなかったことから、母は自己破産をして、やり直す他ないと考え、彼を連れて当事務所にお越しになりました。
彼とお母さんの話を聞くと、途中から全く借金を支払っておらず、収入もなかったため、自己破産で生活をやり直す方法が一番に思われました。もっとも、借金の一部がパチンコのせいでできてしまった借金だったので、管財事件になる可能性が高い事案でした。そこで、
念のため個人再生も検討しましたが、290万円の借金で減額できても100万円であったため、3分の1以上が残る状況であったこと、まだ働いていなかったので安定した収入がえられなかったこと、から個人再生より、自己破産の方がよいだろう、ということになり、自己破産で進めて行くこととしました。
彼は自己破産の準備中に友人から新たに借入をしてしまうなどの問題もあったことから、管財事件になってしまいました。管財事件になった後は二度とパチンコをしないことを約束して、無事、免責を認めてもらうことができました。
自己破産の手続きが終了した後、彼から、仕事がみつかりました、パチンコはせずに頑張っていきます、と連絡をいただきました。今もパチンコに手を出さずに頑張っていてくれることを願っています。
※中高年世代は40代~50代、シニア世代は60代以上です