解決事例89:病気が原因で生活費が足りなくなった結果、借金が膨らんでしまい自己破産にすることになったが無事同時廃止事件が認められた事例

依頼者の属性

佐賀県 武雄市 在住

50代 男性

借 金 約560万

借 入 5社

借金をした理由

離婚をするまでは、車のローンはありましたが、それ以外の借金はなく、車のローン返済に困ることもありませんでした。しかし、些細なことが原因で奥様と離婚することとなり、奥様がお子様の親権を取得したことから、養育費の支払いもしなければならなくなってしまいました。このころから生活費が足りない時や急な出費が必要となった時には、消費者金融を利用するようになってしまいました。それでもギリギリではありましたが、なんとか支払いを行いながら生活することができていました。

しかし、彼には持病がありました。それは睡眠時無呼吸症候群です。この持病がストレスから悪化してしまい、病院の先生から長距離の運転は控えた方がよいと言われるまでになってしまいました。そのため、運転が難しいことを職場に相談したところ、運転ができない状態であれば、雇い続けることは難しいと言われ、彼は退職することになってしまいました。退職後、しばらくは失業保険でなんとか生活できていましたが、失業保険が終わり、収入が途絶えてしまいました。収入がないため、生活もままならない状況となり、借金の返済は全くできなくなってしまいました。彼は自己破産を決意し、インターネットで検索し、自己破産の相談にお越しになりました。

当事務所の活動

彼は、無職であったので、当然借金の返済ができる状況ではありません。すぐに借金が返済できるような給与がもらえる仕事をみつけないと、どうにもならない状況です。また仕事をみつけるまでの返済を手伝ってもらえる余裕のある親族もいらっしゃいませんでした。

そのため自己破産を選択せざるを得ない状況でした。彼自身も自己破産をするしかないと決意し、当事務所にお越しになられていたので、自己破産の概要を説明させていただき、そのまま依頼を受けることになりました。

彼は、収入がない状況で督促の手紙や電話が続いており、精神的にまいっていらっしゃいました。依頼後、すぐに各債権者に受任通知を送付し、支払いを止め、生活の立て直しのため仕事を探してもらいながら、自己破産の準備を進めていきました。

結果

今回の場合、彼の借金はオートローンと生活費や借金返済のための借金であり、ギャンブルや浪費に該当するような事情はなく、特に財産もありませんでした。このように管財事件になってしまうような事情もなかったため、自己破産の申立て後、速やかに同時廃止事件として進めていくことが決まり、免責まで認めてもらえました。

自己破産の申立て準備中に仕事が見つかり、免責が認められたので、生活の立て直しが可能な状況にまで進めることができました。今後はそのままの生活を続けて行ってほしい、と思います。

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